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無痛分娩って何ですか?

無痛分娩は、子宮の収縮や努責感を残しながら痛みを軽減させるために行う、麻酔を併用したお産の総称で、現在は硬膜外麻酔という、腰骨の部分から細くてやわらかいビニール製の管(カテーテル)を、脊髄を包む硬膜の外側の隙間に挿入して麻酔薬を注入する、下半身だけの局所麻酔で行います。無痛分娩といっても、痛みや努責感、娩出の産道感覚を完全に消してしまうと陣痛も止まってしまいますので、全くの無痛になるわけではありません。あくまで減痛法、和痛法だと考えて下さい。また麻酔薬の効き方には個人差があり、特に初産の方は通常の陣痛体験がないため、痛みの軽減に対する満足度も異なりますので、あらかじめご了解下さい。

普及度は?

イギリスでは全分娩の3割、アメリカでは6割、フランスでは8割がいわゆる無痛分娩で行われ、保険も適用されていますが、日本ではまだ実施施設が非常に少なく、普及はあまりしていません。当院は麻酔科も標榜しており、産科麻酔の豊富な経験から安全に行うことができます。

メリットはどんなことですか?

デメリットはどんなことですか?

実際にはどうやって行うのですか?

開始時期

陣痛が規則的に、本格的に始まってから(分娩第1期で陣痛間隔が5分程度、子宮口が3~5cm開大した頃)実施します。

硬膜外麻酔法

  1. 入院後は絶飲食です。血圧計などのモニターを着け、導尿して点滴をします。
  2. 分娩台の上で横向きになり、背中を丸めます。
  3. 腰部を消毒してカテーテルを入れる部位に局所麻酔をします。
  4. カテーテルを入れるための硬膜外針を挿入します。これは痛くありません。
  5. カテーテルが留置できたら硬膜外針を抜きます。
  6. テストの局所麻酔を注入し、3分くらい異常がないか様子をみます。
  7. 異常がなければまず分娩第1期のための麻酔薬を注入します。
  8. その後はポンプによって分娩終了まで持続的に麻酔薬を注入します。薬の効き方によって適時調整をします。

分娩時

  1. 子宮口が全開になるまでは横向きになって待ちます。麻酔が偏らないように1時間ごとに体の向きを変えます。
  2. 全開になったら上を向き、助産師さんの指導に従って呼吸を整え、いきみます。いきみ方は普通のお産と全くいっしょです。
  3. 裂傷など縫合時も、多少痛みは楽になりますが、局所麻酔の追加は必要です。

費用はどのくらいですか?

15万円(消費税別、薬剤料など必要な全ての処置料を含みます)、分娩料金とは別途必要です。痛みの減り方は個人差が大きく、満足度も異なりますが、料金は返却しません。帝王切開に移行した場合は、無痛分娩に関する料金は不要です。

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